【東京新聞】市川市ビルなど一時避難場所登録 階段上り園児、災害訓練体験:千葉

千葉県市川市で実施された災害避難訓練のニュースです。


東京新聞:市川市ビルなど一時避難場所登録 階段上り園児、災害訓練体験:千葉(TOKYO Web)

 大地震で津波が押し寄せたとき、市民の逃げ場を確保するため、市川市は市内のマンションなどを一時避難場所として登録、利用を承諾した高層ビル所有者ら九者に登録証を交付した。 (林容史)
 東日本大震災による津波で東北地方を中心に甚大な被害を受けたことから、湾岸部を抱える同市は津波や高潮、洪水災害に備え、保育園や幼稚園の周辺を重点的に、三階建て以上のビルの所有者やマンション管理組合などに協力を求めてきた。
 同市役所で開かれた交付式では、大久保博市長が「津波・高潮避難ビル登録証」を手渡した。市は、さらに避難場所を増やすため、交渉を進めているという。
 登録証を交付した日は、津波を想定した避難訓練を同市塩浜の市立塩浜保育園で実施、二~五歳の園児約六十人が隣接する高層マンションに避難した。
 地震により給食室から出火したという想定で訓練をスタート。園児が防災ずきんをかぶって園庭に避難、さらに津波警報の発令を受け、隣接する独立行政法人都市再生機構(都市機構)のマンションの五階まで階段を上り、踊り場に逃げた。
 突然の避難にぐずりだしたり、歩けなくなる園児もおり、訓練は終始、緊迫した雰囲気に包まれていた。
 東京湾にほど近い同園では、津波を心配する保護者の声を受け、昨年十月、独自に都市機構側に協力を呼び掛け、避難訓練を繰り返してきた。
 川本冨美園長は「十五分ほどで全員、避難できた。子どもたちの命を守るため、今後も地域住民と連携を深めていきたい」と話していた。

近隣の建物と連携しての避難は、あらかじめ訓練しておかないとスムーズにはできなさそうです。
日頃の備えとして、日常的にスムーズに連携できるよう、訓練を実施していただきたいですね。